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理事長 中尾武彦の視点

中尾理事長が内外の経済・金融情勢、政策評価などの幅広いテーマを独自の視点で論じます。

理事長

世界は新型コロナウイルスの感染により、2つの大戦以来の安全の危機にあり、経済的にも大恐慌以来の落ち込みに襲われています。感染対策という喫緊の課題に加え、多くの困難と不確実性に直面しています。もちろん、この苦境を乗り越えたときには、新しい生活や働き方のスタイル、技術の応用がチャンスをもたらす可能性もあります。
私たちは、足元の苦境や変化に注目するあまり、世の中のすべてが一挙に変わってしまうと考えがちです。しかし、これまでの長い人類の歴史を見ても、大きな出来事、ショックにより一挙に不可逆的な変化を遂げたところもあれば、人間社会の本性から意外に変わらないところ、あるいは変化が長期にわたって生じたこともあります。また、最終的に人類は大きな危機をいくつも乗り越えてきました。
今のような多くの不確実性がある時代には、世界や日本の経済や政治の個々の現象を追うだけではなく、大きな流れを感じ取り、分析し、対応の仕方を考えおくことが不可欠です。仮に予想が完全には当たらなかったとしても、変化を先取りし、あるいは備えをし、状況に応じて修正していく姿勢が求められています。
みずほ総合研究所は、グローバルなネットワークを活用し、日々、緻密な調査・分析に努めています。世界、そして日本が直面する多岐にわたる課題について、お客さまに対して有用な情報を提供し、また、広く発信しています。
私自身も、前職のアジア開発銀行総裁、その前の財務省におけるさまざまな経験を踏まえて、私なりに世界の大きな流れを俯瞰し、独自の視点を提供していくことができればと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

中尾武彦

経歴

1956年3月生まれ。78年東京大学経済学部卒業。82年カリフォルニア大学バークレー校経営大学院MBA取得。

78年大蔵省入省。94年国際通貨基金(IMF)政策企画審査局審議役に出向、97年に大蔵省に復帰後、銀行局金融会社室長、財務省国際局国際機構課長、主計局主計官(外務・経済産業・経済協力担当)、国際局開発政策課長、在米国大使館公使、国際局次長、同局長を経て、2011年8月財務官。13年3月退官。

13年4月から20年1月までアジア開発銀行(ADB)総裁。

20年4月からみずほ総合研究所理事長。

政策研究大学院大学客員教授(アジア開発史)、東京大学公共政策大学院客員教授(国際経済政策)を兼職。

主な著書・論文等

編著書

  • 『アジア経済はどう変わったか アジア開発銀行総裁日記』(中央公論新社、2020年)
  • 『Asia’s Journey to Prosperity; Policy, Market, and Technology over 50 Years』(アジア開発銀行編、2020年)
  • 『アメリカの経済政策』(中公新書、2008年)
  • 『グローバル化と財政』(石弘光編・有斐閣、1990年)
  • 『国際租税制度概観』(日本租税研究協会、1989年)

論文等

取材記事等

2020年9月10日
インタビュー:アジア開発銀行から見た地域の繁栄、そして中国の台頭
中央公論(2020年10月号)
2020年8月20日
インタビュー:グローバル化は逆戻りせず
金融財政ビジネス(第10922号)
2020年7月16日
G20・インタビュー:市場の機能不全、回避を
時事通信ニュース

お問い合わせ

担当:調査本部
電話:03-3591-1400

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